The Time Of The Oath 96年発表
頭巾を被ってDAIGOなポージングをとるのは
Keeper of The Sevenkeys Pt.1にも出てきたコイツである。
頭巾の奥の顔はMaster Of The Ringsのジャケに近しい。
Keeperの2連作をカチ喰らわした後、迷作2連発でだだすべりしたバンドは、
アンディ加入のMaster Of The Rings で体制を立て直すことに成功した。
オレはだだすべりの原因はヴァイキーにあると思っている。
但し、復活できたのもヴァイキーのおかげだと思う。
ヴァイキーはMasterとこのOathの2連作で、新生HELLOWEENの新生Keeperを
産み出そうとしたのではないか。
このアルバムをKeeperと比較してもKeeperに及ぶべくもないのは解っている。
しかしクオリティは高く、いわゆる捨て曲なしの状態にかなり近いのではないかと思う。
前作Masterが、アンディ加入による微妙なバランスであるとすれば、
このOathは上手くこなれて、絶妙なブレンドとなっている。
#1 We BurnはHELLOWEEN流キラーチューンとしては弱いが、導入には十分。
#4には、既にアンセムとなったPower。#5のFoever And Oneはひたすら悲しい泣きメロ。
#9 Kings Wii Be Kingsで悶絶ヴァイキーチューンを繰り出し、
#11のIf I Knewでまたまた泣きをブチ込む。
その間にも直球の#2や、ポップな#8などを織り込み、飽きずに心地よく聴ける。
#12 The Time Of The Oathはどうなのかなぁ・・・
こんな検定を作ってみました。受けてみて下さい。
充実したこの1作は、冷え切ったメタルシーンをよそに某BURRN誌の96年ベストアルバム
に選出された。
良い物が「良い」とまっとうに評価を受けるのは、まことに喜ばしいことですね。