Better Than Raw

 1998年発表

アルバムジャケットは、

「魔女と思しきねーちゃん、エロい腰つきで大釜にてかぼちゃを茹でる」

の図です。なんで茹でてんのか?っつーと、

アンディ曰く

「生よりいいじゃん(Better than raw)♪」

く、くだらねぇ(笑)

こんなくだらないジョークにこんなアメコミ風の絵を付けて、

あまつさえ世界に売り出すとは、恐るべしハロウィン!

 

但し、おふざけ度の高いジャケとは裏腹に、音はキレまくっている。

これまでよりもより金属的でヘヴィメタルな音なのだ。

荘厳な1、スリリングな、アンディのボーカルもスリリングな2、ヴァイカートチューンの3

と、かなりの勢いで激走する。

が、そのあとはと言うと・・・4、5、とミドルチューン。6で少し盛り返すが、7で盛り下げる。

8はヴァイキーの曲だが、もう一つ緩い。

9でまたミドルをかまして、X(10)に至るが、コレは飛び道具っぽいぞ、ヴァイキー。

11のボーナストラックはやや微妙。

ラスト12のMid Night Sunミッド・ナイト・サンをもってようやく座りの悪さにケリをつけれる。

 

結局のところ、曲自体はヘヴィメタっつーかハードロックな気がするのである。

曲を音でカバーしてんじゃないの?とも思える。

だから、トータルで見ると、曲といい音といいジャケといいシングルカットがI Canだったり、

なんか危なっかしいバランスの、掴みどころの無いアルバムな気がする。

 

思えば2つ前のMaster Of The Ringsで大復活したHELLOWEENは

続くThe Time Of The Oathで、ジャーマンメタルの王者っぷりを見せ付けた。

この2作ってアンディ's Keeper的な側面もあると思うんだね。

「アンディ's Keeper」なんて言葉、どこにもないけど。

そうするとこの、Better Than Rawは、アンディ's Pink Babbles !!??

 

そーか。勝手に納得しているが、どうりでちぐはぐなはずだ。

と、なると・・・・

この次のThe Dark Rideは・・・

つづく

 

HELLOWEENのアルバム に戻る